やんばるの森を守ろう!〜沖縄環境破壊の今〜
やんばるの森の美しき日の出。
イタジイの老木
やんばるの豊かな森には、渓流、清流が走ります。
日本産カエルの中では特異な形態をした最も美しいカエルといわれている。固有所、絶滅危惧種。
イタジイの優先する自然林の豊かな森は、四季折々の花、いろとりどりの木の実が豊富です。
美声の持ち主、やんばるの美空ひばりです。国天然記念物、絶滅危惧種。
ヤンバルクイナの骨格標本
林道開発により森の中にできた道路の側溝を飛ぶクイナ。
イボイモリ。個体数が激減しています。県天然記念物、希少種。
やんばるくいな。
林道開発によって森の中にできた舗装林道を渡るクイナ。
清流が走る沢や、緑に覆われた深い谷間や原頭部が残土捨て場と化し、無数の沢筋が分分断されて生態系撹乱を引き起こした。
湛水面積の4倍を超える2200haにも及ぶ広大な面積の自然林が皆伐された。水源涵養林までも皆伐するという無謀な伐採が行われた。
やんばる渓流性の動植物が宝庫。沢筋と源頭部は生き物の生命線であり、山地渓流の保全は最も重要である。
やんばるの森。
亜熱帯のやんばるの自然は非常に脆く、いったん表土が失われると雨が降るたびの国頭マージと呼ばれる赤土が流れ出します。
やんばるの海。自然破壊により森から赤土が流れ出し、海が赤く染められている。
林道開発により森の中にできた側溝に落ちたヤンバルクイナのヒナ。
謝敷林道。なだれの危険性有。
ヤンバルクイナ轢死。繁殖期の採餌行動に起こる交通事故死とは。
今、なお、やんばるの危機
やんばるの自然の価値は、世界的に知られています。やんばるの保全を訴える国際的な決議もたびたびなされています。
このような世界的遺産を21世紀に残せるのでしょうか。やんばる保全のために、今、なにをすべきでしょうか。
やんばるの「開発」は、1972年の沖縄の「復帰」以降、本格化しました。
林道開発では、1997年に始まった広域基幹林道大国線の建設が、やんばる破壊のさきがけでした。1993年には、大国林道の北進線として、広域基幹林道奥与那線の建設が着工されました。これらは、やんばるの山地脊梁部分を南北に縦貫するもので、やんばるの中枢部分が破壊されました。
今、やんばるでは、新たな林道建設が進められています。
南北縦断道路が完成した現在、やんばるでは、山地脊梁から東西に走る林道を建設し、この東西間の林道どうしを結び、あるいは、南北縦断道路に接続する林道工事が至るところでなされています。やんばるの破壊は林道建設だけではありません。ダム、農地造成、造林・治山、災害復旧、基地建設などの「公共」事業による破壊も、とどまる気配がありません。
やんばる破壊の実態を知り、ともに、どうすれば、世界の宝であるやんばるの自然を守れるのか、考えていきましょう。
編集者 関西学院大学関根研究室&なかまたち
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